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2020/05/30
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👍 微酸性次亜塩素酸水噴霧につきまして
プレミアムデンタルケアでは、今年の3月より微酸性次亜塩素酸水(20〜30PPM)を超音波式加湿器で噴霧し空間除菌をしてきました。ところが、2020年5月末日に、製品評価技術基盤機構(NITE)が 新型コロナウイルスへの消毒目的として利用されている「次亜塩素酸水」について「新型コロナウイルスへの有効性は判断できない」との中間結果を公表しました。特に、噴霧での利用は安全性が確認されていないと注意喚起しています。
個人的な推測ですが、次亜塩素酸水として販売するもののなかには次亜塩素酸ナトリウムを希釈して販売する悪質なものがあり、確認方法や対策に限界があるなかでこのような注意喚起に至ったのではと思います。次亜塩素酸ナトリウムを希釈して噴霧することは逆に肺にダメージを与えてしまいますし、次亜塩素酸水でもあまり低濃度・短時間では効果を証明しにくいことからこのような事態になったのではないでしょうか。
感染管理にこだわってきた個人の知見と体感では、「次亜塩素酸水」は細菌やカビの増殖抑止などにはかなり効果はあると確信しています。60%程度の湿度で喉と肌を保湿し、生体の抵抗力を適切に高く維持するとの解釈で感染予納対策としては充分な効果を発揮していると感じます。新型コロナ対策と直結して考えるならこの注意喚起は正しいのかもしれません。そして、「次亜塩素酸水」はいわゆるナマモノであり、安全な濃度と消費期限を守る必要があります。つまり、既存のものをそのまま使用するのではなく、その場で生成・希釈するものが必要になるはずです。プレミアムデンタルケアでは、微酸性次亜塩素酸水(20〜30PPM)を生成器で濃度調整を行い新鮮で安全な状態で噴霧させております。また、アルコールが使用できない白衣・靴などの除菌には高濃度のもの(200ppm):キエルキンという信頼に値するエビデンスを長年培ってきた会社の製品を選択使用しています。
自分だけでは生存できないウイルスそのものよりも、ウイルスが付着し定着する細菌・カビの増殖や花粉浮遊を抑えることの方がより重要な予防対策になります。それは口腔内も同じことで、歯の汚れによる口腔内細菌(特に歯周病菌)の増加は、ウイルスの定着と生体内侵入を許す傾向を高めるばなかりでなく、数に限りある身体の免疫細胞を浪費して免疫を弱くしてしまいます。未知のウイルスであればあるほど、口腔内のクリーニングは絶対的な感染対策の一環です。感染を恐れ、リスクの高い方が口腔内クリーニングを怠ることは、まったく逆効果だと断言します。 一部の偏向報道における歯科への通院は感染リスクが高いなどと間違ったエビデンスを引用した報道には、専門家として憤りすら覚えます。
もちろん、クリニックの往路帰路の感染リスクが高い緊急下での外出や通院は推奨できません。しかし、そうでなければ第2波に備え、今一度口腔内環境を整えておくことは重要なことなのではないでしょうか。